日本ブレインリハビリテーション協会 ホーム
事務局 介護老人保健施設あのう 担当:坂口 TEL.059-267-1800

事例紹介

 ブレインリハビリテーション・利用者のトレーニング事例をご紹介します。

 平成18年8月に6名の方にトレーニングしていただいた事例中、トレーニング前、トレーニング後の結果の比較で、最も数値の上昇が著しかったT・T様を中心とする事例です。

DATA

トレーニング期間 H18.5~H18.8の3か月間
トレーニング頻度 3~4/w
使用トレーニング かなひろいテスト・MMSE・FAB
氏名 T・T様
年齢 77歳
性別 女性
要介護度 要介護2
既往歴 脳梗塞(H14.5.)
所見 上記既往症に係る入院からの退院後、意欲低下や閉じこもり傾向があったため、H15年当通所施設を利用。重度の見当識障害も見られ、日常生活に張りをもっていただきたく、H17.5.ブレインリハビリテーションを開始する。

 

学習内容 >> 学習経過 >> 再評価 >> 家庭内・施設内での変化

学習内容

 T・T様の学習内容は足し算を中心とした "計算問題" を約5分、ももたろうなど本人のなじみのある "物語の音読" を約5分、50音を順番に押す "クリックあいうえお" を約2分、楽しみながら取り組める "ゲーム感覚の問題" を約3分間行いました。

学習経過

 T・T様の学習経過としましては実施頻度が利用日の月・火・金・日の4/w、学習時間は15:00~の約15分間行いました。また本人の希望でAM・PM1回ずつ計2回行う日もありました。

 T・T様の学習時の留意点としまして当初、ブレインリハビリテーションに消極的な様子であった為、学習意欲の維持・向上を図るため、問題レベルは容易なものに設定し、本人が楽しめるよう、コミュニケーションを随時図りました。また、計算・音読・ゲーム感覚の問題を提供し、飽きさせない工夫を図りました。

再評価

 H17.8.対象者のうち1名を除く5名の再評価を実施しました。再評価を行った5名のうち4名の方に数値の上昇がみられました。特にT・T様、I・Y様の上昇が著しく、その要因として他の3名が1~2/wに対して、T・T様、I・Y様は、3~4/wと回数が増すほど効果が得られる結果となりました。また、T・T様のMMSEでは時間と場所の見当識、即時想起、計算での前回の数値と比べて改善がみられました。ただし、I・K様の様は学習初期段階での計算・音読理解力に乏しく、結果的に数値の改善にいたりませんでした。

家庭内・施設での変化

 また再評価とあわせ家族にブレインリハビリテーション実施後の家族内での様子についてアンケートを実施しました。2人暮らしをしているT・T様の夫からのアンケートの回答では、ブレインリハビリテーション実施後「自発的な会話が増えた」や「自宅の掃除、草生抜きをするようになった」などの変化があったと記入されていました。また施設内の様子も以前に比べサークル活動や他者との関わりに積極性がみられるようになりました。

 ブレインリハビリテーションを開始し、約半年が経過しましたが、学習方法・学習環境の改善や対象者の拡大などいくつかの課題もありますが今後も継続していきたいと考えております。

ケース別事例紹介

▲ ページのトップへ戻る